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zoom RSS 『コードギアス』への道 シリーズ構成・大河内一楼編

<<   作成日時 : 2006/08/08 13:42   >>

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第2回 編集者からライター、小説家に


――編集者の後にライターになるわけですよね?

大河内 けっこう楽しく働いてたんですけど、富士見書房……というか、編集者という仕事は3年で辞めてしまいました。編集の仕事はおもしろかったんですが、一方で、自分が人をコントロールするのが苦手だと自覚したので。人に指示を出したり、待ったり、差配したりっていうのが、ダメなんですよね。とてもよくしてもらったし、引き留めてももらったんですが、辞めさせてもらいました。それからは、ゲーム系を中心にライターとして暮らしていましたね。

――アニメ業界との接点はどうして生まれたんですか。

大河内 富士見書房で『天地無用! 魎皇鬼』(※1)のムックを出すことになって、その編集を編集者・ライターの小黒祐一郎さんがやることになったんです。で、若いライターで手伝える子がほしいということで、僕が呼ばれたんです。それがきっかけで、以降アニメ系の仕事が増えて。小黒さんから、その後も、『新世紀エヴァンゲリオン』のLDのライナー制作に誘われたりして、使徒図鑑を書いたり、エヴァ川柳を書いたりしてました。使徒図鑑は、難しかったですね。実は資料がほとんどなかったので。でも、スペースだけは、鬼のようにあるんですよ。ほら、LDのジャケットって大きいから、裏面だけでもかなり量がある(笑)。

――その後、今度は小説家に。

大河内 小黒さんとさせていただいた仕事の中に、幾原邦彦監督の「監督日記」(※2)という連載があって。その取材をしている時に、幾原さんが「手をあげる」って話をしてくれたんですよ。

――手をあげる?

大河内 はい。演出と演出助手って、とても曖昧なもので明確な基準はないんだそうです。普通は、先輩から「そろそろどうだ?」って話をふられて、徐々に演出になるらしいんですが、当時、演出助手だった幾原さんは、今日から僕は演出家ですって宣言したらしいんです。言ってできなかったら恥ずかしいし、目立つことで笑われたり妬まれたりすることもあるけど、手を挙げたんだって。プレッシャーは厳しいけど、そうしたら頑張るしかないから。
 その話を聞いて、「ああ、なるほど」とすっかり影響されて、「僕は小説家になりたいです」って言って回ったんです。そうしたら、『少女革命ウテナ』(※3)の小説版の仕事をいただいて、それが小説デビューです。

――その次が『機動戦艦ナデシコ』(※4)の小説ですね。

大河内 『ナデシコ』の時は、全26話を2冊にまとめてほしいというオーダーだったんです。でも、『ナデシコ』って、普通のアニメに比べても情報量が多い作品で、まともに書くと2冊にはまとまりそうになかった。それで、『ナデシコ』を何度も見返して、一番自分が好きになったポイント――星野ルリというキャラクターで、まとめることにしたんです。彼女が人気キャラクターだったせいもあって、評判もよくて。以降も、スニーカー文庫さんから、仕事を依頼してもらえるようになりました。
 この作り方は、それ以降の僕のノベライズのスタイルになってくれています。まず小説にする作品を大好きになるまで何度も見て、愛せるようになってからまとめる――これは、脚本家になって、小説やマンガをアニメにするときでも変わってないです。

※1 『天地無用! 魎皇鬼』
92年、林宏樹監督。主人公・天地が宇宙人たちの騒動に巻き込まれていくコメディで、さまざまなシリーズがある。

※2 『監督日記』
 アニメージュで連載されていた記事。幾原監督のグラビアとインタビューを組み合わせたもの。

※3 『少女革命ウテナ』
97年、幾原邦彦監督。鳳学園に入学したウテナは、そこで「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女、姫宮アンシーと出会い、「薔薇の花嫁」を賭ける決闘ゲームに巻き込まれていく。

※4 『機動戦艦ナデシコ』
96年、佐藤竜雄監督。木星蜥蜴と戦うため、ネルガル重工は宇宙戦艦ナデシコを開発。一癖も二癖もあるクルーを乗せてナデシコは出航するが……。


(第3回に続く)

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