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zoom RSS 『コードギアス』への道 キャラクターデザイン/木村貴宏編 第4回

<<   作成日時 : 2006/09/08 12:35   >>

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第4回 米たに監督とのコンビネーション



――『勇者王ガオガイガー』(※1)のキャラクターも、第3回でお話のあった通り、昔のマンガにつながるシルエットを持っていますね。

木村 ええ、でも、無理にそういう要素を入れようとしている、というわけでもないんですよ。それはTPOで。たとえば『ガオガイガー』の時は、最初に米たに監督から「こんなキャラが出るから」って、凱と護のラフが来たんですが、それが要はマグマ大使とトリトンのようなイメージだったんですよ。『ガオガイガー』には、そういうレトロモダンな要素がが最初からあったんですね。であるならば、デザイナーとしての自分に何か武器があるとすると、それはマンガっぽいシルエットかなという意識はあったので、それを今風に描いたらどうなるだろう、ということをやってみたんです。

――『ガオガイガー』もビデオシリーズまで含めると長く続いたシリーズなりましたが、気に入っているキャラキターはいますか。

木村 大河長官ですね。濃くてノリがいいオヤジ。勢いがあって、かつ、あんな感じっていうのは、あまり自分もやってなかったパターンで、それが作品的にもすごくはまりましたね。

――その後、米たに監督とは『ベターマン』(※2)、『BRIGADOON まりんとメラン』(※3)と連続してお仕事をしていますね。

木村 そうですね。ただ、それには結果的という部分もあったりするんですよ。実際のところ『ベターマン』はやっぱりオーディションからの参加でしたし。
 『まりメラ』については、『ベターマン』からの流れで参加が決まりました。こちらは、キャラクターに水玉螢之丞さんの原案があったんですが、作品の舞台が69年ということもあり、世代的にもレトロ気分が分かるという意味では、すんなり入れました。

――3つのシリーズで一緒に仕事をされてみて、米たに監督ってどんな方でしょうか。

木村 あの、内に秘めてるものが、ものすごくたくさんある人なんですよ。常に出したいもので溢れてる、というか。だけど、それをなかなか表には出さないんですよ。まず「とりあえず描いてほしい」ってリクエストしてくれるんです。それで、そこで出てきたものは、それがどんなものであれちゃんと利用してくれるんですよ。すごく自由度が高い人っていえばいいのかなぁ。
 そして、自分を切り売りしてでも、とにかく人を面白がらせようという意欲に溢れている。そんな気がします。

――今、改めて三本の作品を振り返ってみていかがですか。

木村 米たに監督とは、途切れずやってきましたからね……。当時の自分が出せるものは、もう完全に出し切ってしまったのがこの3本という感じです。完全オリジナルもやった、原案付きもやった、子供が出るものもやった、美形が出るものもやった……。ほんと、いろいろやったという感じです。

――フィルモグラフィーからすると、その次が『神魂合体ゴーダンナー』(※4)になります。

木村 これもまた私の中では大きな作品です。中でも印象的だったのは、まさひろ山根さんの仕事ですね。既に『ベターマン』と『まりんとメラン』で一緒に仕事をしていましたが、『ゴーダンナー』ではメインのロボットを担当されて、これがオリジナリティあるいいロボットなんです。特に私としては女性型ロボットの色っぽさに目をみはるものがありました(笑)。
 『ゴーダンナー』って、かなりネタっぽいところも盛り込みつつも、真面目なところは真面目にちゃんと作っているんですよ。エンターテインメントのひとつの形として、とても良くできた作品だと思います。
 デザイン作業は、ちょうど『ガオガイガーFINAL』の作業と並行してやっていたので、絵柄的には『ゴーダンナー』と『ガオガイガーFINAL』はわりと近い感じになっています。『ゴーダンナー』のためにAIC A.S.T.A.というスタジオが出来たんですが、その次の作品が『GUN×SWORD』になります。

――『GUN×SWORD』(※5)はまたちょっと絵柄が変わっていますね。

木村 キャラクターに関して、谷口監督から絵柄を変えてみてくれ、というリクエストがあったんです。具体的にどうしてほしいというリクエストがあったわけではないんですが。おそらく僕の絵柄が『ゴーダンナー』や『ガオガイガーFINAL』でほぼ固まりかけてるのを見て、そうじゃないものをって思ったんじゃないでしょうか。自分的にも、ある種のパターンが出来ているなとは思っていたんで、ちょっとここで頑張って、新しいチャレンジをするのは、自分にも、作品のためにもなるかなって思ったんです。『ゴーダンナー』『ガオガイガー』が自分の素の部分であるとすれば、そこにはいつでも帰ってこられますから。

(※1)『勇者王ガオガイガー』
97年。地球防衛組織GGGとガオガイガーを始めとする最強勇者ロボ軍団の活躍を描いた、勇者シリーズ第8作。

(※2)『ベターマン』
99年。2006年、「アルジャーノン」と呼ばれる怪現象にみまわれる世界。高校生ケータは巨大メカ・覚醒人1号のパイロットとなり、少女ヒノキとともにアルジャーノンの調査にあたるが……。

(※3)『BRIGADOON まりんとメラン』
01年。東京下町の長屋に住む平凡な少女浅葱まりんとそれを守る生体兵器(モノマキア)、メラン・ブルーを襲う試練と、心の交流を描く。

(※4)『神魂合体ゴーダンナー』
03年、長岡康史監督。巨大生物「擬態獣」との戦いで恋人を失った。ゴーダンナーのパイロット、猿渡ゴウ。その10年後、当時命を救った少女・杏奈と再開し、ゴウは結婚を決意する。だが式の当日、擬態獣が出現し……。

(※5)『GUN×SWORD』
05年、宇宙の吹き溜まり惑星・エンドレスイリュージョンを舞台に、恋人の仇を追う青年ヴァンと彼を取り巻く人々が繰り広げる痛快娯楽復讐活劇。

(第5回に続く)

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